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世界遺産 平等院へ【滋賀のデザイン会社:スタッフ日記4.19】

お花見がてら…といっても桜はぼちぼち散り始めでしたが、宇治の平等院へ行ってきました。
散策の様子はちりちゃんの寄り道日記で紹介しています。

世界遺産にも登録されている平等院は
今から約960年前、時の関白藤原道長の別荘をその子頼通が寺院に改めたものです。
平安時代後期は災害や戦乱が頻発し、
釈迦の入滅2000年後から仏の教えだけが残り悟りを開けなくなるという末法思想が流行、
極楽浄土への往生を願う浄土信仰が広まりました。
平等院が創建された1052年はまさにその「末法」の元年だそうです。
そんな末法思想大流行で戦々恐々としていた当時の人々の気持ちで見ると
なるほどなんともありがたい!という建築物なんです。

世界遺産 平等院へ【滋賀のデザイン会社:スタッフ日記4.19】_d0182742_919962.jpg

表門を抜けてすぐ、敷地のど真ん中にある阿字池には
10円玉の表絵で有名な鳳凰堂が建っています。
この鳳凰堂は東向きに建っていて、
池の東側から西に向かって中堂内の阿弥陀如来像を礼拝することができます。
これは阿弥陀如来がいる極楽浄土は西方にあると信じられていたからだそうです。
外観は阿弥陀如来の宮殿、内部には壁一面に描かれた如来図など
「観無量寿経」や「阿弥陀経」の荘厳華麗な極楽浄土の世界が表現されています。

その中でも有名なのが52体の雲中供養菩薩像です。
琵琶や琴、笙などの楽器を演奏していたり、舞を舞っていたり、合掌していたりと
さまざまなホーズをとり雲に乗った菩薩さまが頭上にぐるりと勢揃い。
ミュージアム鳳翔館ではその1体1体が詳しく紹介されていて
それぞれの表情や仕草をじっくり見ることができます。
自分のお気に入りの菩薩さまを探したりするのも楽しいです。

さらにミュージアムでは当時の姿がCGで再現されています。
年月が経った今の姿も趣があっていいですが、
荘厳華麗な極楽浄土と言われたらいまいちピンときません。
でも、当時の姿は赤に青に緑にと色とりどりの金ぴかぴか☆
それはもう煌びやかで本当に極楽浄土の世界なのではと思えるほど豪華です。
平安貴族の段違いの財力と極楽への執着がうかがえます。

デザインをするときに日本の伝統色や配色を参考にしたりもしますが、
その中には平安時代に生まれた色がたくさんあります。
奈良時代は位階によって着物の色が厳しく制限されていましたが、
平安時代には緩和されてより豊かで華やかな色が次々に登場してきたそうです。
十二単のかさねも四季折々に様々な色を組み合わせ楽しんでいたとか。
そんな平安貴族のセンスが現代にも受け継がれ、今でも通用しているのが凄いですね。

当社がある滋賀県彦根市は仏壇づくりで有名なまちなんですが、
平等院鳳凰堂のような持仏堂が時代とともに小型化して
屋外から室内に移り、今の仏壇になったともいわれています。
こんなところに彦根の伝統産業の原点があったんですね。

果たしてこの平等院、
約1000年の間にどれくらいの人々を極楽浄土に連れて行ってくれたのでしょうか?

NIPPON COLORS - 日本の伝統色

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