今年(2013年)の1月末、確か雪が降りそうな日でした。
扇子の産地、滋賀県高島市の鈴木扇子さんを訪ねました。
ココノカの扇子の製作をお願いしています。
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滋賀県の西部に位置する高島市は竹製扇骨の産地でもあります。
扇骨(せんこつ)とは文字通り、扇子の紙以外の部分=骨部分を言います。
歴史は古く、都の貴族がこの地に隠れ住んで扇子作りを始めたとか、
落武者が生計を立てるために始めたというさまざまな説があります。
史実では江戸時代に市内を流れる安曇川の氾濫を防ぐために植えられた竹を使って、
農閑期(冬季)の仕事として始められたと伝えられています。
現在、国産(竹製)のシェア約90%を占めています。

両外側(太い竹)の2枚を「親骨」、内側(細い竹)を「仲骨」と言います。
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親骨の製作には18工程、仲骨は16工程、全部で34工程にも及び、
専門の職人から職人へ作業が移る分業体制になっています。
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材料となるのは竹の皮と中身を削り取ったごく一部。9割が廃材になるといいます。
機械でできる作業もありますが、薄い竹を扱うためほとんどが手仕事。
当然ながら長さ、形、光沢が揃っているのが扇骨、一寸の狂いも許されない作業は
熟練の技が必要です。ここまでとか、この角度でとかいうマニュアルなどなく、
それぞれの職人の手先の感覚と独自に編み出した手法によるものだそうです。

写真はおおかたのカタチになった扇骨1枚1枚に穴を開けて、
1300枚を1本の細いさし棒に差して、一枚板のようにして、包丁やノミ、
小刀などで削ってカタチを整えていく作業。
これは親骨、仲骨それぞれの作業と作業の間に何度も繰り返されます。
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この後、沸騰したお湯で煮て漂白して、天日干しにされます。
竹の青みをとり、カビが生えないように乾燥させるためです。
天日干しによって多少伸縮するのでまた削り直されます。
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そして、紙が入りやすいように先を細く削り取り、扇子の種類によって本数を合わせていきます。
不良品を取り除きながら色を揃えたら、ようやく1本の扇骨の姿になります。最後は紙を貼る作業。
和紙を重ねて色づけし、閉じた扇子の状態に折り、
和紙と和紙の間に糊を塗った扇骨を通していきます。
親骨を糊と糸で固定させて、要をつけたらようやく完成です。製作期間はおよそ1ヶ月。

ココノカの扇子は紙ではなく、布にしました。湖東地域で織られている麻織物を使いました。
紙より使いやすく、見た目も涼しげで風もしっかりくるような気がします(^_^) 
骨の色もいろいろありますが、ココノカの柄に合う黒色を選びました。
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団扇は古くから中国などでも使われていましたが、扇子は日本発祥のもの。
遙か昔は和歌をしたためて贈られていたといいます。今で言う(言わないかも)ラブレターですね。
贈り物にもふさわしく末広がりで縁起もいいですし、今や地球温暖化対策のエコグッズです。
おひとついかがでしょう。

→ココノカの扇子はこちら
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思い起こせば…涼しくて可愛いインナー“ココジェンヌ”が生まれたのは、
滋賀県高島で織られている「高島ちぢみ」を知ったことがはじまりでした。
高島ちぢみ、お父さんのステテコの生地と言えば分かるでしょうか?
クレープ肌着としても知られています。
暑さが苦手な私が涼しそうと試しに高島で買ってみたクレープ肌着が快適で!手放せなくなりました。
「もっと可愛いデザインならいいのにな」とネットなどで探してみましたが、
見つからず…「じゃあ、作ってみよう」ということになったのです。

去年(2012年)の初夏…以前お世話になった高橋織物さんに
「こんなインナーを作りたいんですけど…」と相談に行きました。
選んでもらったのは、シャリ感(肌に着かず涼感がある)がありながら
柔らかくて軽くい上質な生地。

そして、キャンパスガイドを作成させていただいているご縁で、
滋賀県立大学人間文化学部生活デザイン学科(服飾分野)の先生に
デザイナーの方を紹介していただきました。

こちらの要望したデザインポイントは次の3点。
・ 胸元カットは浅く安心感&レース部分のチラ見せ
・ 汗じみ防止に袖丈は脇をしっかりガード
・ お腹をすっぽりカバーできる身丈

細かいところはお任せをしたいという大雑把さや、
高島ちぢみのような布帛の素材(綿、麻、絹のような伸縮性のない生地)で
インナーを作るのは初めてにもかかわらず、快く引き受けていただけたのでした。

作業していく上で伸縮しない高島ちぢみを使用したことが
最大のポイントであり、最大の難点だったそうです。
現在主流となっているストレッチがよく効くニット素材だとできること
(体にフィットする・レースを付けるなど)が、
高島ちぢみでは本当に難しくご苦労いただきました。
レースとの相性やゆとり等、やってみないと分からないので
① 仮パターン(製図)を作成
② 仮サンプルを作成(クレープ素材を使用)
③ 仮サンプルの試着
①②③を何度も繰り返していただいたそうです。
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…約1ヶ月後。要望がしっかり反映された試作品が仕上がりました。
今まで思い描いていたものがカタチになったものを見た時は感動モノでした。
デザインが繊細で縫製がとても丁寧でした。
そして、実際にほぼ毎日着てみて、コーディネートや洗濯テストを行いました。

着心地は言うまでもなく満点!でしたが、
胸元カットを浅くして少々前かがみになっても見えにくいにしたため、
首周りの開きが広い夏のアウターと合わせると、レース以外の部分も見えてしまいました。
そこで、首周りをカットした試作品も作ってもらって再度、試着を試みました。

こうして、胸元浅めの「しっかりタイプ」と胸元深めの「すっきりタイプ」が誕生したのです。
お手持ちのアウターに合わせて選んでくださいね。両方持っているとホント便利です(^_-)
色はホワイトとブラック、サイズはMとLがあります。
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ちなみに、「ココジェンヌ」とはココ(湖国)+パリジェンヌ(パリに生まれ育った女性)の
造語です。湖国の素材で女性が快適に夏を過ごせますように。

→涼しい可愛い半袖インナー ココジェンヌはこちら

[今年の夏は快適に過ごせそうスタッフN]
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少し前になりますが、ココノカの布扇子と麻ハンカチのプリントを
お願いしている近江織物さんを訪ねました。
2013年3月初旬、ココノカの生地に「今日プリントします」という日に呼んでいただき、
この目でしっかりと見て感動して帰ってきたのを思い出します。
この日に至るまでは、こちらの要望する色に近づけようと何度も試し刷りをしていただきました。
ありがとうございました。写真は試し刷りです。
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麻織物の産地、東近江市にあります。創業はなんと江戸時代!
安政3年(1856)に麻織物を家業として始められたそうです。
時代を経て資本金を増資、工場や設備を拡張されたり、
綿織物製造もされたりと着実に歩んでこられました。
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現在ではユニフォームなどのストレッチ素材といった機能性の高い生地も織られているそうです。
2010年にインクジェット事業を始められ、ご縁あってお世話になることになり、
ココノカの少ロットの注文を快く引き受けていただきました。重ねてありがとうございます。
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滋賀麻工業さんで織っていただいた白生地がここでプリントされます。
工程は大きく分けて、前処理→プリント→後処理になります。

前処理とは分かりやすく言うと、
プリントのインクがにじまず、発色が良くなるための作業です。
生地には、不純物が多く含まれているので苛性ソーダなどを使い取り除き、
その後に滲み防止剤や発色を良くする薬剤を付与します。

そしていよいよこちらの大きなプリンターでプリントされます。
こちらが提出したデータを変換して、4柄×2色の8種の柄が濃い色→薄い色の順番で
出てきました。
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後処理とは、インクを発色・固着させ、洗浄します。
発色・固着させる為に生地を蒸し、前処理剤や不要なインクなどを洗い落します。
最後に仕上げのサイズ幅になるように調整されます。
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ざっと書いてしまって、実際、ご苦労いただいている方々に申し訳ないのですが(^^;)
プリント生地が出来るまでにはいろいろな設備や作業が必要なんです。

作業には水が多く使われていることが分かります。また織りには適度な湿度が必要です。
空気が乾燥していると糸が切れやすくなりますから。
山々に囲まれ、地下水が豊富な滋賀県だからこそ繊維産業が発展してきたのですね。

品質試験もしていただきました。摩擦堅牢度(乾)、摩擦堅牢度(湿)、
洗濯堅牢度、試験結果はいずれも合格でした。

約50mにプリントされた生地をハンカチの生地は縫製へ、
扇子の生地は扇子の産地へと運ばれていよいよ最後の加工作業に入るのです。

【近江織物株式会社】滋賀県東近江市五個荘中町346 ホームページはこちら 

→ココノカの扇子はこちら
→ココノカのハンカチはこちら
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先日、ココノカの涼しくて可愛いインナー“ココジェンヌ”の縫製を
お願いしているアサヒ産業さんを訪ねました。
デザインが決定後、ハンガーイラスト(製図)を元に試作品と最終品を制作していただきました。
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玄関ホールには派手なメンズインナーがディスプレイされています。
こちらはなんと! フジテレビ系ドラマ「リーガル・ハイ」」の中で
証言人役の俳優さんが着用されたもの。偶然そのシーンを見ていて、
後日実物をこちらで見て感激でした。とても衝撃的で面白くて大笑いしたシーンでしたから。
ちなみでこちらで買えます。
楽天市番店 
介護インナー・補正インナーはこちらで
 
さておき、彦根市は彦根ファンデーションの産地でもあります。
ファンデーションと言っても化粧品ではなく下着のほうです。
基本的には補正の為の下着、本来の下着の機能に加え体型を整え、
理想のプロポーションに近づけるアイテムのことを言います。
ブラジャーをはじめ、ガードル、コルセットなどがそうです。
下着のほか、介護用品やぬいぐるみなどが縫えるというほど加工技術の幅が広いのだそう。

そもそも明治時代に政府は富国強兵策の一環として地方各地における繊維工業に力を入れだし、
彦根にも製糸工場が次々と建てられました。足袋の優れた仕上げでその知名度を高めたそうですが、
戦後の洋装化とストッキングの登場により窮地に立たされます。
工場に残ったのは多くのミシンと女子従業員。
「ミシンが扱える女子がこれだけいるのだから、何かできるはず」と思い立ったのが、
洋服が定着したため必要となったブラジャーだったそうです。

ファンデーションの工程は大きく、企画デザイン・裁断・縫製に分かれます。
標準のブラジャーでパーツは30枚程。
裁断は平面的な生地を立体的なボディにフィットさせるための高度な技術が必要です。
縫製はレースの柄を合わせたり、さまざまな素材の特徴を熟知してノウハウを駆使します。
ブラジャーだと25〜36の工程があり、一人が4、5つの工程を受け持つそうです。
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ずらりと並ぶミシンが同じように見えても何十種類もあり、ブラジャーで30台以上、
ボディスーツになると50台のミシンが使われるそうです。
ちなみに“ココジェンヌ”には3種類のミシンで使われているそうです。
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出来上がってきたものはハンガーイラスト(製図)に忠実な丁寧な仕立てでした。
ありがとうございました。
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【アサヒ産業株式会社】滋賀県彦根市下稲葉町256-4 ☎0749-43-2414 ブラジャー・ガードル・ボディースーツ
スリーインワン・ウエストニッパー・ブラスリ・キャミソール・ショーツ・シャツ
健康商品等
詳しくはこちら 

→涼しい可愛い半袖インナー ココジェンヌはこちら
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ココジュアリーな旅じたく展〜和奏WAKANA×coconoca〜が無事に終わりました。
5月5日(日・祝)・6日(月・振休)の二日間、五月晴れのいいお天気に恵まれました。
会場は彦根市の観光地、四番町スクエア内にあるギャラリーAnne
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ココノカにとって初めての出店です。まずは涼しくて可愛いインナー「ココジェンヌ」
高島で織られた上質な生地を使いました。軽くて柔らかくて着心地満点です。
もうすぐ来る蒸し暑い夏を快適に過ごしていただけます。
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布扇子と麻ハンカチ。
扇子の骨は滋賀県高島産、布は麻織物の産地で織った生地に
滋賀をモチーフにしたデザインをプリントしました。麻ハンカチとお揃いです。
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一番人気があった「万木かぶ」柄
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伊吹山の高山植物をモチーフにした「ルリトラ」柄
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セタシジミをモチーフにした柄も好評でした。
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琵琶湖をモチーフにした柄は波・泡、よーく見ると湖魚がいますよ。
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ふくさメーカーのブランド「和奏」さんとの共同展示会でした。
きれいな袱紗や可愛い和雑貨がギャラリーを華やかにしてくれました。
ココノカとのテイストもばっちり合っていました。
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店内がお客様でいっぱいになる時も…。
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遠方から足を運んでくださった方、お買いあげくださった方、差し入れまで頂いた方、
本当にありがとうございました。
ココノカ初めてのお披露目は温かい気持ちと評価と課題をいただき、
とても充実したものになりました。
小さな一歩から、また一歩踏み出せるよう、頑張っていきたいと思います。
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