織物ってすごい!その2[滋賀のデザイン会社:スタッフ日記02.22]

一昨日、 coconoca の綿織物の産地である高島へ行ってきました。
高島は彦根のちょうど琵琶湖の対岸にあります。大橋も車で乗れるフェリーもないので、
奥びわ湖と呼ばれる県最北部まで一旦北上して、南下して行きます。
約90分かかりますが、奥びわ湖の雪景色がとてもきれいでした。

綿織物にも種類があるのですが、今回、織ってもらっているのが「高島ちぢみ」という
シボのある生地です。シボって言うのは凹凸のある生地でクレープとか楊柳(ようりゅう)ともいいます。
お父さんのステテコと言えば分かるでしょうか。肌への接触面積が少なく、
汗をすぐに吸ってすぐに乾かしてくれます。肌につく面積が少なく、
汗を点で吸って面で拡散するので、体感温度はマイナス度と言われています。
高温多湿な日本の風土に適した被服素材として昔から活躍しています。
現在、国産の綿生地の約9割が高島で作られているんですよ。

お世話になっているのは、江戸時代創業という老舗の高橋織物(株)さん。
先日の麻織物と同じく、発注した生地がまさに織られている現場を見せていただきました。

工程は大きく3つに分かれます。

1. 糸加工
織物は経糸(たていと)と緯糸(よこいと)を交差させて織られます。
経糸(たていと)は国内で紡績された糸に高島市内にあるサイジング工場で
製織時に切れにくいように糊付けされます。

写真の巨大なボビンが経糸(たていと)で、
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こちらがさらに約1.5倍の撚りがかけられた緯糸(よこいと)
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2. 織り
高橋織物さんにて、経糸(たていと)に緯糸(よこいと)が織り込まれます。
ずらりと並ぶ織機の中に、ありましたありました、coconocaの生地!感動です。
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適切な温度と湿度に保たれ、エアージェット織機の名の通り、圧縮された空気で
緯糸(よこいと)が瞬時に送られて織られていきます。1日に織れるのはおよそ80m。
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社長さんから説明していただいています。
音がお届けできませんが、かなり大きいです。従業員の方は耳栓されているそうです。
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3. 染色・ちぢみ加工
織り上がった生地は一般の生地のように平らですが、染色整理工場にて加工されると
ちぢんでシボが出来ます。さらに漂白・染色が施されて仕上がります。
ここではたくさんの地下水が使われますが、不純物が少ない水質の良さが加工に適しているそうです。
写真が仕上がった生地です。白くて柔らかいです。シボがわかるでしょうか…
糸の作成からここまでで約2ヶ月かかります。
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シボは強い撚り(ねじり)をかけた緯糸(よこいと)を使って織られた生地が加工される時、
緯糸が元の状態に戻ろうとして、がっちりガードしている経糸と経糸の間で盛り上がってできます。
撚りの強さ(回数)、糸の太さ、本数などを調整することでさまざまなシボを作ることができます。
言葉にすると簡単ですが、緻密に計算された糸の結晶なのですね。

また、原糸は綿を紡いでいるので太いところ細いところムラがあります。
その糸に撚りをかけて出来る不均一できめ細かいシボがまた独特の風合いを出します。
天然素材ならではの良さを感じていただけるアイテムの仕上がりまで今しばらくお待ちくださいね。

高橋織物さん、大変お忙しい中、ありがとうございました。納品を待っています。
よろしくお願いします。

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